講談の楽しさの一つ。講談の筋を読んでいるうちに、その筋に関連して、講釈師が自分の見聞きした事や体験談、本で読んだこと等を客に余談として聞かすこと。昔は毎夜毎夜の続き読みのため、ネタ切れしないように、引き事だけ述べたりもした。二代目旭堂南陵の思い出話に、伊東燕尾という講釈師が宮本武蔵の姫路城狐退治のネタで七日間、武蔵と縁のない狐の話ばかりしていて、これは無茶しだち言う笑い話もある。ここまで極端でなくとも、現代の講釈師も、楽しい引き事はキチンともっておきたいもの。
講談の楽しさの一つ。講談の筋を読んでいるうちに、その筋に関連して、講釈師が自分の見聞きした事や体験談、本で読んだこと等を客に余談として聞かすこと。昔は毎夜毎夜の続き読みのため、ネタ切れしないように、引き事だけ述べたりもした。二代目旭堂南陵の思い出話に、伊東燕尾という講釈師が宮本武蔵の姫路城狐退治のネタで七日間、武蔵と縁のない狐の話ばかりしていて、これは無茶しだち言う笑い話もある。ここまで極端でなくとも、現代の講釈師も、楽しい引き事はキチンともっておきたいもの。